オータパブリケイションズ

週刊ホテレス 2021年4月2日号掲載

横浜

ザ・カハラ・ホテル＆リゾート横浜

かはらほてるあんどりぞーとよこはま

ハワイオアフの伝統を、日本の港町に融合！まさに“横浜のアイコニック”となったホテル

こちらの動画は2021年2月18日に収録されたものです。動画に出演している阿部泰年氏は、2021年８月よりザ・カハラ・ホテル＆リゾート横浜の総支配人に就任しています。

全146 室すべて 47㎡以上という先進的なラグジュアリー感を匂わせつつ、サービス・スピリッツは名門ブランドという、まさにゴージャスを体現するのが2020年9月横浜みなとみらいにオープンした【ザ・カハラ・ホテル＆リゾート横浜】です。

“ハワイの名門ホテルが日本初ブランド進出！”、“高級感あふれる内外装に横浜のラグジュアリーな夜景に注目！”と、魅力を表すキャッチフレーズをたくさん持つザ・カハラ・ホテル＆リゾート横浜ですが、良さはそこだけではありません。滞在するとわかるはずです。このホテルの素晴らしさは、オアフの風のような心地よいサービスと、あふれる横浜への愛にあると。

“カハラ”というハワイの名門ブランドですが、日本初上陸地の地になぜ横浜を選んだのでしょうか？　オープン当初、ホテル業界では、その“なぜ？”が話題になりました。もちろん横浜という土地が持つ上品さや特有の文化、歴史は、全国でも唯一無二の魅力があるのは周知の事実です。それでも、交通インフラや外国人観光客などのアクセスを考えると、“なぜ？” が少し大きくなってきます。

しかし、滞在すると気付くのです。カハラが横浜に進出したのではなく、横浜がカハラを呼んだということに。ザ・カハラ・ホテル＆リゾート横浜の外観は、ガラス一面のモダン・アートのようなイメージを醸します。アールの付いた壁面は、まるで港に寄せる波のよう。そのイメージ、間違いではありません。このルックスは、葛飾北斎の『富嶽三十六景』神奈川沖がモチーフなのだとか。

葛飾北斎の『富嶽三十六景』神奈川沖がモチーフのザ・カハラ・ホテル＆リゾート横浜の外観

エントランスをくぐると、彫刻家・竹鶴寿男の“立ち上がる波”をイメージしたクリスタルモダンな作品が出迎えてくれます。その先にある、お土産などを販売しているブティック「ザ・カハラ・コレクション」には、横浜：元町に本店を置く有名バッグブランドとの限定コラボグッズなどが並びます。エレベーターで14 階に上がったロビーでは、天井まで届きそうな大きな窓に、みなとみらい、ランドマークタワー、コスモクロックと、横浜のアイコンがチェスの駒のように綺麗に並べられた景観がお出迎え。ロビー隣のラウンジでは、横浜をイメージさせるドリンクが作られています。

そして、ゲストルームへ。部屋からはベイブリッジをはじめ、横浜の象徴建築を望むことが出来、冷蔵庫には横浜ゆかりのサイダーが……。すべてがまさに、「ザ・横浜プレゼンテーション」なのです。多分、横浜初滞在のゲストでも、一晩で横浜通になれるのではないでしょうか。

そもそも、明治時代に日本からハワイへ向かった最初の移民の人たちは、横浜大さん橋から出発したり、明治政府最初の訪日国賓はハワイ国王だったりと、横浜とハワイのリンケージは強いのだそう。太平洋を挟んでつながる横浜とハワイ。ザ・カハラ・ホテル＆リゾート横浜は、そのリンケージの象徴なのではないでしょうか。